上海に住む外国人の住宅事情は? 外国人が多く住んでいるのはどのエリア?
上海不動産事情
上海の賃貸市場は、WTO加盟から外資系企業の中国進出が活発になり、外国人向けサービスアパートメントの供給が需要に追いつかない状況が続きました。今でも契約更新時に賃料値上げを要求されるケースが多くみられます。反面、2001年8月に外国人用・国内用マンションの区別が撤廃され、借り手も幅広く住宅を選べるようになりました。最近は中国人向けマンションもレベルが高い住宅が出ており、借主は幅広い選択肢の中から賢く住宅を選ぶ傾向が高くなっています。
上海の賃貸住宅
(1) 外国人向けマンション(サービスアパートメント)
上海に住む多くの日本人を含む外国人は、外国人向け住宅(マンション、戸建住宅)に住んでいます。外国人向け住宅は、快適な住宅環境を実現させた高級マンションを言います。管理及び運営主体が香港・シンガポール・日系ディベロッパーなど企業体の場合が多く、セキュリティーやメンテナンス、サービスがしっかりしていて、衛星放送やシャトルバスの運行、公共料金の支払などができます。特にサービスアパートメントと呼ばれるものはホテルのようにハウスキーピングやクリーニングのサービスを行っていて、英語や日本語でサービスが受けられるのが特徴です。またジムやプールなどの施設が設けられている場合がほとんどです。
(2) ホテル式サービスマンション(酒店式公寓)について説明します。
日本では不動産業とホテル業の規制が厳しく、マンションの短期賃貸については一定期間以上の賃貸しか認められていません。中国では「自分の所有マンションをどのくらいの期間で貸すかは所有者の自由」という考えから、短期賃貸に関する規制はありません。そこでここ数年増加してきたのが「酒店式公寓」です。「酒店」とは中国でホテルやレストランのことを言います。建物の用途は「住宅」で室内には家具やアメニティグッズ、タオルなどのリネン類をそろえ、キッチン付きのマンションでありながらホテル式のサービスが受けられるのが特徴です。ホテル式なのはサービスだけではなく、宿泊も1泊から可能です。上海市内は年々ホテルの数は増えていますが、それ以上に利用者が急増しています。そのため宿泊料が高騰してきており、ホテルより長期滞在に適した酒店式公寓が利用されてきています。
(3) 一般マンション
中国の一般的なマンションは分譲式のものが多く、不動産会社の仲介によって探すのが普通です。
外国人向けの物件に比べて安く、また市の中心部に住めるメリットがあります。但し、設備に見劣りがする、言葉が通じない、セキュリティに不安があるなどの難点もあります。
利用者は留学生や現地採用者が中心。ただ、最近では質のよい物件も増えてきていて、駐在員の利用も目立ってきました。価格によってランクに差があるので、必要に応じた物件探しと交渉が重要になってきます。また、オーナーの人柄は、生活の快適さを左右する重要な点になります。
上海の外国人居住エリア
上海市内の居住区は(1)虹橋・古北地区、(2)市内エリア、(3)浦東地区の主に3つに分けられます。
(1) 虹橋・古北地区
市内西部に位置する「虹橋経済技術開発区」は、中国で最初に外国人に開かれた開発区。この開発区近郊にできたオフィス・居住区が虹橋・古北地区です。
エリア北部の虹橋地区はオフィスビルが林立しており、日系企業の現地法人や金融機関の出先事務所が多く入っています。
虹橋地区からやや南にある古北地区は外国人居住区として歴史が古く、外資系スーパーや日本料理店などが多くあり、生活環境が充実しています。
虹橋・古北エリアには日本人学校に隣接する虹橋別墅をはじめ、虹橋公寓、上海ガーデンプラザなど日系ディベロッパー物件が多くあり、日本人が多く住む居住区でもあります。
ただ、地下鉄の工事の進捗が遅れており、市街地への移動は車やタクシーを頼らなければならないのが難点です(2006年4月現在)。
(2) 浦東エリア
市の中心から東側、黄浦江を渡ったエリア。国際金融区の陸家嘴金融開発区にはオフィスビルが集中しており、金融業を中心に外資系の企業が多いエリアで 「New Shanghai」とも言われています。高層ビルが多い中、ハイグレードな新築物件が多く見られます。
日本人居住者も年々増加しており、2006年には日本人学校の新キャンパスも開校しました。公園や緑が多く、浦東空港に近いのもメリットです。
しかしながら、ローカル色もまだ強く、お買い物スポットなどは発展途上です。
(3) 市内中心部
1.静安寺エリア
市の中心部。ショッピングや飲食店、映画館などの娯楽施設が多く、交通も便利。繁華街にあるため、静かな環境を求める方には少々不向き。教育施設などが遠いため、便利さを好む単身者に人気のエリアです。
2.除家匯エリア
別名「上海の渋谷」と呼ばれるエリアで、地下鉄1号線の除家匯駅を中心とした繁華街エリアです。
隣接する衡山路や上海体育館周辺にも商業、飲食店、娯楽施設が集まっていて、ここ数年の間に急速に発展したエリアです。静安寺エリアと同様、静かな環境を求める方には不向きですが、単身者にはその利便性から人気のエリアとなっています。